歴史を切らない
私たちが活用を目指して 手を入れている古い建物は 文化財と呼ぶには新しすぎる。 庶民のくらしのためのものだから 決して立派なものだとも言えません。 コンクリートの建物に建て替えられていく流れに 取り残されたごく普通の住宅です。 ただ建物や場所との出会いも一期一会 これだと思うと、なんとか生かしてやりたいと思ってしまう。 島根の職人の技をこの家に吹き込んでみたい 次の世代に伝えたいのは 年月を経た素材であり、技である この建物の中にかつてあった暮らし これからつくるくらしは どんなものになるだろう
2011年6月5日
屋根まで終えた改修工事も、次は、床の改修からスタート。
建物の南北高低差が大きいため、高さ調節が必要です。
ノミを砥石で砥ぎながら使います。
古い床を取り払った床下。
普段あまり
見ることのない所です。
根太かけを打ち込み、
根太と大引きを打ち込んでいきます。
材料が割れないよう、釘の先を叩いて丸めて打ちます。
ああ
床の下張りをしていきます。
下地が、
入っていきます。
古い柱に刺さっていた部分は錆びています。
天井の下地も同時に。地方によって、ノブチの仕上がりが違うそうです。
まだガラクタがわんさか残っているのですが、
壁を剥いだら、素敵なドアが出てきました。
屋根ができていますので、雨の心配なく作業ができます。
天候など踏まえて、改修工事の段取りがなされています。
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