りげんどうの日々

12月2020

冬仕様の南蛮漬け

2020年12月17日

12月も半ばに差し掛かり、冬の寒さを本格的に感じられるようになりました。間もなく冬至。そこかしこで柚子が並んでいるのを目にすると、毎日でも湯船に浮かべたくなってしまいます。昨日は関東地方でも大雪が降りました。この冬の備え、皆さまお済みでしょうか。

りげんどうでは昨日より、旬彩ごはん御膳の主菜が新しくなりました。

「イトヨリの南蛮漬け」

片栗粉をまぶしてふんわり白く揚がったイトヨリの姿はまるで雪のようだとスタッフにも大好評。南蛮漬けは夏のイメージがありますが、とろり甘酢と旬のお野菜がたっぷりと盛られ、お正月へ向かう気持ちが高まるような美味しい一皿に仕上がりました。

ご家庭では召し上がる機会の少ないイトヨリ、実は鯛(タイ)の仲間なんです。いたって単純な理由ですが「おめでたい」と「たい」の語呂合わせと、目の前の食卓に「めでたい」ものが皿に盛られることで、お祝いの宴席にふさわしい縁起ものとされてきた鯛。その鯛の仲間と知れば、イトヨリを食べた日にも、何か良いこと、あるかも?

12月前半の旬彩ごはん御膳

2020年12月4日

(今年は暖冬かなあ)と思い過ごしていた、あたたかい11月もつかの間。12月に入ると同時に、つんと寒い冬がやってきました。りげんどうでは昨日からつけはじめた灯油ストーブ。青い火の灯る店内からは、「懐かしいわあ」とお客様の声も聞こえてきました。

さて、12月前半の主菜は「テンペの肉巻き ジンジャーバターソース」。テンペとは、インドネシア発祥の大豆発酵食品です。最近はスーパーなどでも見かけるようになりました。納豆と違ってにおいや粘りがなく、きのこのようなふくよかな香りが特徴的です。まるでお肉のような食感なので、さまざまなお料理に使われています。お店ではカツレツ風に揚げてお出しすることが多かったのですが、今回は肉巻きに。

食べやすい大きさに切り分けたテンペの片面に薄力粉をはたき、豚バラ肉の薄切りを巻き付けます。

両端をしっかりと包むことで仕上がりが美しく焼きはがれの心配もなくなるので、丁寧に進めます。

フライパンで香ばしく焼き付け、ソースをじゅわっと絡めます。仕上げにバターで香りづけ。りんごと玉ねぎ生姜がたっぷりと入った冬のソースは、ステーキやハンバーグにも合いそうな風味で食欲をそそります。お肉のうまみを吸ったテンペがほくほくとして、揚げたものとはまた違った美味しさです。ボリュームのある割には大豆のためかあっさりとして胃にもたれず、スタッフにも大好評でした。ごはんに合うお味ですので、ぜひお腹を空かせてお越しください。