歴史を切らない
私たちが活用を目指して 手を入れている古い建物は 文化財と呼ぶには新しすぎる。 庶民のくらしのためのものだから 決して立派なものだとも言えません。 コンクリートの建物に建て替えられていく流れに 取り残されたごく普通の住宅です。 ただ建物や場所との出会いも一期一会 これだと思うと、なんとか生かしてやりたいと思ってしまう。 島根の職人の技をこの家に吹き込んでみたい 次の世代に伝えたいのは 年月を経た素材であり、技である この建物の中にかつてあった暮らし これからつくるくらしは どんなものになるだろう
2011年6月7日
階段作りがスタート。
その前に、荊尾さんが、図面のようなものを書かれていました。
サササラを板当てて、
長さや、
角度、
高さ、
印をつけたりと、計測の後、
それらの数値を、ササラ板に反映されていました。
その後、切った板を、
入れてみて、様子をみます。
用意されたのは、こちら。実は、廃校になった小学校の階段に使われていたもの。
一枚一ま表情の違う板を計測して、
階段の幅に合わせてカットします。
それらをササラ板に一枚一枚合わせて印をつけていきます。
古木ですので、板が添っています。
一枚一枚、反り具合も違います。
印を入れたところの溝を
掘っていきます。
合わせてみて、
微妙な部分は、
ノミを研いで、
細かいところを掘って調整します。
微調整を何度も繰り返して、
板を入れてみます。
もう片方のササラ板を合わせて、
二人がかりで、溝に入れていきます。
釘を打って、固定します。
カテゴリー:大工,改修工事 はじまりからおわりまで
« ご登場される 職人のみなさま Ⅱ 古木を使った階段ができるまで その2 »