りげんどうの日々

改修工事 はじまりからおわりまで

道具とお仲間、最終日にひと仕事

2011年7月27日


清志さんの自慢の道具です。

   

   

垂涎もののこてがズラリ。

細かい部分、神経を使う部分は清志さんがご担当されていました。

お手入れ中です。    

休憩時間には、見学に来られた左官さん方と、道具談義に花が咲きます。

記事で触れていなかった道具について。

こちらは木で作られた木ごて。

裏に模様がなくても、ざらつきを出せます。

脚立は必須アイテムです。

  

目地こてのお手入れ。

錆びがきていたこてを磨きます。

錆びがある面と、磨いた面。

どちらのこてを使うかで、角の仕上がりが変わります。

体重計できっちりと材料を計ります。

ねずみ漆喰を作る時に使った豆腐のケース。

漆喰やセメントの練る量が少ない時はこちらを使います。

刷毛をひっかけるもの。

ピストルのようなこて。

お手入れを待つ道具たち。

お手入れ中のこて。  

常にこての向きは同じ。 

バラバラの方向で置かれているのを見たことがありません。

ワイヤーブラシは博さんが考案されたそうです。

とても来客の多い、品川一家でした。

たくさんの方が見学にいらっしゃいました。

富沢建材の富澤社長は録画と、撮影をされています。

いろいろお世話になりました。

鈴木先生。

東京在住の左官 田中さん。

田中さんより福太郎さんへプレゼント。手作りです。

こちらも東京在住の左官 中村さんとこし石さん。

練習用の材料をおすそわけです。

この建物が、引き続き、たくさんの方に愛されますように。

そして、ゆくゆくは消えますが、目地が目立つので、

お帰り数時間前、

この壁の上塗りを大英断。

上塗りが終わり、

道具の積み込みです。

コンパクトに納まりました。

最後に塗られた壁。一時間くらいで、すでに、ねずみ色になりつつあります。

品川一家が滞在されていた日々は猛暑が続き、扇風機も大活躍しました。

◇◆◇
上塗りから20日近くたった、2階の漆喰の壁。

すでに、いい味をだしています。

また、新たにできる壁一枚を塗りに、8月初旬に
上京されることになりました。

階段室の外壁を、親方一人でご担当

2011年7月26日

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階段室の外壁を塗っていただきました。

4月から防水シートが貼られたままだった階段室の外壁。

こちらの壁と同じような仕上げにしていただきます。

下塗りです。材料は、セメント、砂、水、接着剤。床の下地と同じです。

そして、上塗り。モルタル仕上げです。二人分の仕事量に相当するそうですが、
親方お一人でご担当。

古っぽく仕上げるのが今回のオーダーです。

まず、水分を取られないように、水を与えます。

バケツいっぱいのセメントを持って屋根へ。     

       

あて木を濡らします。セメントから水分を取らない為です。

まっすぐに塗り終えたら外し、他の所へ。

     

この格好だと、下にずり落ちやすいと親方。

人生経験豊富な親方のお話には、驚きがたくさん。

側面を塗って、

飾り窓の周りを整えます。

     

徐々に気温が上がって、親方のタオルが、はちまきからアラビアのロレンス風に変化していました。

ポイントになる所

2011年7月25日

幅木に貝殻をのせてポイントに。

幅木をピンク色で塗ることに。

今回使う顔料です。

袋の中でセメントと混ぜます。

バケツに移して、

お水と混ぜます。

量が少ない時は、攪拌機でなく大きなスプーンで混ぜます。

幅木にセメントを塗り、貝をデザインにして、ドライウォッシュ加工をします。

使われる道具一式。

下塗りがしてある所にネットを貼ります。

ネットにすり混むように塗っていきます。

ガリガリと音がします。

セメントに水を取られないよう、刷毛で水を与えます。

引き続き、塗ります。

島根県琴が浜の貝がらをちりばめます。

  

  

ブラシで表面を削ると、貝が顔を出します。

  

   

   

パキンブラシをかけます。

壁に埋め込まれたデザインのあるもの。

壁の一部として、違和感のないよう、

ネットを貼った後、漆喰で下塗り、さらにねずみ漆喰を上塗りします。

下塗り後。まわりも下塗りがしてあります。

他の壁と同じねずみ漆喰で上塗り。

階段手すりの下の部分。

丸いカーブをゆるくつけて仕上げてくださいました。こちらも、ひび割れを防ぐために、

下にネットを貼ってあります。


階段室はこれにて、完成。

あとは、照明がつくのを待つばかります。